日本人の食事には、和食であれば必ずといって良いほど白米が付きます。それほど、日本人にとってお米は、とても大切なものになります。
しかし、実はこのお米は炊き方によって味が変わるということを知っていますか?つまり、どんなに高級なお米でも、炊き方を間違えてしまえば、お米の味が落ちてしまうということです。
そこで、今回はお米の美味しい炊き方について紹介していきます。
米はなぜ研ぐ?
お米は、まず研いでから炊くという過程を行います。
この「研ぐ」という過程は、精米で取り切れなかった糠や、その他の汚れを落とすために行う必要があります。
ただ、お米を研ぎすぎてしまうと、お米の糊粉層までもが落とされてしまい味へ影響を及ぼしてしまうため注意が必要です。
米の炊き方は?
お米は、正しい方法で炊けば味が格段に美味しく仕上がります。
お米の炊き方は、2合であっても3合であっても同じように行います。そして、キャンプなどにおいても同じように行います。
それでは、お米の正しい炊き方を詳しく見ていきましょう。
お米を正確に計量する
お米を炊くにあたり、まずはお米を正確に計量することが大切になります。
お米の計量の仕方は、まず計量カップ(180mlの1合用の計量カップ場合)にお米を山盛りに入れます。
そして、箸などを使用して、その山盛りのお米をすり切るようにします。
そうすることで、しっかりと1合分のお米を計量することができます。
水でお米を研ぐ
寒い冬場などは、お米を研ぐときに冷たい水だと、お米を研ぐ手まで冷たくなってしまうため温かいお湯で洗いたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、お米をお湯で研ぐとお米のでんぷんをアミラーゼによって糖に分解される上に、温かいお湯によって溶けて流れ出てしまいます。
つまり、炊きあがりのご飯から糖分が抜けてしまうため、甘みのないご飯に仕上がってしまいます。
したがって、お米を研ぐ時は、温かいお湯ではなく冷たい水で素早くボールの中を20回程かき混ぜるようにして研ぐようにしましょう。
この時に、素早くお米を研がないと、お米にぬかの匂いが移ってしまいます。
ただし、素早く研ぐとはいえ、お米を研ぐときに力を入れ過ぎるとお米の形が壊れてしまいご飯の味が落ちてしまうので、注意が必要になります。
また、お米を研ぐ時に水を入れたまま研いでしまうと、米粒同士が触れ合って摩擦することがないため、お米をしっかりと研ぐことができません。
したがって、お米を研ぐときは水は入れた状態せずに、丁寧に素早くしっかり研いでいきましょう。
分量に合った水を入れる
お米を研いで白く濁った水を流した後、きれいな水をいれます。
この時、しっかりとお米の量に合わせた水の量を入れるようにしましょう。
また、この時に水道水ではなく、浄水器の水や天然水などの美味しい水を使用した場合、さらにお米を美味しく炊くことができるため大変おすすめです。
そして、お米の分量に合わせた水の量を入れた後は、30分ほどそのまま水にお米を浸しておきましょう。
こうすることで、お米をふっくらと炊き上げることができます。
また、無洗米の場合はわざわざお米を研ぐ必要がないため、計量後に水を入れるだけで簡単に炊くことができます。
ただし、無洗米の場合は、水の量を多く入れる必要があるので注意が必要です。
米は何で炊くのがおすすめ?
お米は、一般的に炊飯器はもちろん、鍋・土鍋・フライパンでも炊くことができます。
それでは、順にこれらの炊き方を見てきましょう。
炊飯器での炊き方
炊飯器でお米を炊く場合は、スイッチを入れるだけで簡単にお米を炊くことができますが、しっかりと釜のメモリに合わせて水を入れることが大切になります。
また、炊飯器の場合は、内釜にお米を研いだ時の水がそのまま付いた状態で炊いてしまうと、炊きむらができてしまうためしっかりと内釜の水分を拭き取ってから炊き始めるようにしましょう。
鍋での炊き方
鍋でお米を炊く場合は、まずは中火で炊くようにします。
そして、沸騰した後は、そのまま2分炊き、2分経過後は若干弱火にして3分程炊き、3分経過後は弱火で5分程炊くと出来上がります。
土鍋での炊き方
土鍋でお米を炊く場合は、まずは中火で炊くようにします。
そして、沸騰した後は、弱火で15分程炊けば出来上がります。
フライパンでの炊き方
フライパンでお米を炊く場合は、まずは強火で炊くようにします。
そして、沸騰した後は、弱火で5分程炊いてから強火で30秒ほど炊くと出来上がります。